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2012年9月3日月曜日

アッセンブリーの組み立て

アッセンブリーって元々は「組み立て」って意味だから、おかしなタイトルに見えるけど、ギターにおけるアッセンブリーとはギターに組み込まれている電気系の回路全体を指すので、これはこれで正しい、はず。
というわけで、以前手に入れたこのギターのアッセンブリーを新たに組み立てる。
ピックガードからなにから丸っと交換するので、アッセンブリーの交換というより、新たに構築する形。
ピックアップは自分のいちばんのお気に入り構成の、フロントDimarzio YJM(HS-4)、リアHS-3という構成にする。
ボリュームもカーブにこだわって、CTSのBカーブ250Kを入手した。
ピックガードは新たに購入。68・69年モデルを手に入れた。
まず、若干もったいない気もするが、このST72-140YMのアッセンブリーをバラし、HS-3を2発取り外し、ひとつはこのST71-140YMのリアに移植し、もうひとつはこいつのリアにする。
そしてST71-140YMに元々ついていたリアのYJMをこいつのフロントにする。
リアをフロントにするので、線が足りなくなる。なので配線材を付け足すわけだが、途中からまったくキャラクターの異なる配線材にするのは嫌だったので、リアにするST72-140YMのHS-3は元々はフロントについていたものだから、配線を切ることになるため、その配線をフロントに付けるYJMに付け足した。
こうなるとパズルだね。
センターはST72-140YMについていたものを移植。
ボリュームポットは、使用している他のギターは通常のAカーブのポットをつけているが、こいつには実験的にBカーブのものをつけてみた。
ボリュームポットなどの可変抵抗はその変化の仕方に応じてAカーブ、Bカーブ、CカーブあとDカーブというものが存在する。(「カーブ」という言い方は日本独自のものなので海外では別の言い方になる)
通常のギターについているのはAカーブと呼ばれるもの。
Aカーブは対数的に抵抗が変化するもので、最初は変化が少なく、後半急に変化量が増える。というのは抵抗値の話で、これをボリュームに使うと、音量的には徐々に上がっていくように感じるので、通常のオーディオのボリュームなどもこのカーブが使用されている。(なので英語で言うとAudio Taper)
Bカーブは抵抗が直線的に変化するもの(Linear Taper)。音量でいうと、最初に急激に変化し、その後あまり変化しないように感じる。
CカーブはAカーブの逆なので、左利きのボリュームに適している。
DカーブというのはAカーブの変化量をもっと極端にしたもので、通常はあまり使われない。
今回なぜBカーブのものにしたかというと、バイオリン奏法(ボリューム奏法)をした際に、ボリュームを絞った状態からポットを回す量が少ない範囲で大きく変化させることができるので、やりやすいかなと思ったので。
自分は手元のボリュームはバイオリン奏法的に使用するときと、完全に音を切りボリュームを0にするとき以外は、例えばバッキングとソロで音量差を付けるとかは手元ではやらない(やりたいくない)ので、Bカーブでも充分かなと。
まあ、試してみないとわからないので、気に入らなかったら普通のAカーブに変えればいいやという軽い気持ち。
トーンは元々このギターについていたAlpha製のポットをそのまま移植。もともとコンデンサーにオレンジドロップがついていて、トーンは結線しないので、どうでもいいのだが、こいつもそのままつけとくことにした。(外すのが面倒くさかっただけともいうが)
ちなみに、CTSとAlphaのポットだが、重さが結構違う。ノブを回した時の重さも、単なる重量も。
どちらもAlphaの方が軽い。
あと、ピックアップセレクターはST72-140YMにつけていた3wayのものにする。
ピックアップセレクターとボリュームの間、ボリュームとジャックの間の配線はBelden 8503にする。
本当はピックアップの根本から配線材を変えてみようと思ったんだけど、DimarzioのHS系の配線は簡単には外せいないようなので、今回は諦めた。
というわけでとりあえず完成したアッセンブリー。
次はピックガードとブリッジの取り付けだ。

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