所有ギターの紹介。
1996年発売のFender Japan Yngwie Signature のエレガットモデル。
ストラトキャスターなのにガット弦というとても強烈な特徴を持つモデル。
スチール弦ではないので、通常のピックアップでは音が拾えないため、ブリッジのサドルがピエゾ・ピックアップになっている。
ネックはメイプルのスモールヘッドで、ジャンボフレット、スキャロップ、ブラスナットというスペックで、ST57-140YMと同じものと思われる。
ただしナットの溝とストリングガイドの弦を通す部分の幅がナイロン弦が張れるように少し広めになっているのはST57-140YMとは異なる点と思われる。
シンクロナイズドトレモロのブリッジ部分のPiezoピックアップはMike Christian製。
ガット弦にトレモロとは、世界初ではないかとおもわれるが、アームを操作してもちゃんと音を拾ってくれる。ただ、アームを思いっきり倒して、弦を緩めるような奏法はガット弦のクリーンで弾くには合わない。
アームをビブラート的に使用するのは悪くないが、ガット弦はだいぶ伸びるので、弦のテンションに対する音の変化が少ない感じとなり、チョーキング的にビブラートするのも、このアームを使ってするのも、大きく音を揺らすことはできない。
バルトニー製のプリアンプが内蔵され、9Vの乾電池で駆動するため、ボディー裏にバッテリーホルダーがある。
通常のコイルピックアップはついていないため、ピックアップ取り付けの穴が空いていなく、ボリュームノブのみが付く3Plyのピックガードが8点止で取り付けられている。
同時期にYngwie Signatureではないナイロン弦のストラトSTCL-100というモデルがラインナップされていたが、それはローズウッドでサンバーストボディにピックガードが無いもので、ジャックはボディー裏にある。
ストラトタイプのナイロン弦ギターはほとんど存在しないし、少なくともFenderが作ったのはこのSTCLシリーズだけだと思われる。
このギターは発売してチョットしてから新品で購入したもの。
音はとても良い。ガット弦の振動をしっかり音に変えてくれる。
ネックも、通常のストラトと同じであるため、弦の幅が広いガットでは、ローフレット部分は少し窮屈な感じになってしまう感じもしなくもないが、コード弾きから早いパッセージまでクリアにちゃんと弾けるし、なにより普段使い慣れた形状のネック、ボディで弾けるのはそれだけで「よその世界」に行った感じがしなく、よい。
ネックはスキャロップになっているが、意外と押さえる力加減をそれほど意識しなくても弾ける。ガット弦は太いので、結構力を入れても必要以上に弦が押さえつけられる感じにならないし、また多少弦が強めに押さえつけられても音程への変化がすくないためか。
普段、普通のエレキギターでオーバードライブ的な音しか弾かないけども、たまにYngwieよろしく、深めにCompressorを掛け、浅くReverbを掛けて弾くのがお気に入り。
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